【保存版】伊達娘恋緋鹿子 火の見櫓の段

『明朝に迫る、最愛の吉三郎の切腹をくい止める事ができるのか!』
「お七」は「吉三郎」という男と恋仲にありました。しかし、家の事情で、二人が結ばれる事は許されませんでした。ある時、吉三郎は、皇居に献上するための天国(あまくに)の名剣を紛失してしまいました。明日の朝までに見つける事ができなければ、切腹をしなければなりません。お七はその剣のありかを知り、吉三郎に届けようとします。しかし夜になり、町の木戸は閉まってしまい、吉三郎の元へ行く事ができません。
木戸が開く朝まで待てば、吉三郎の命を救う事はできません…

どうすれば良いのかと途方に暮れるお七に、ふと火の見櫓が目に留まりました。お七は、火事があった時、この火の見櫓の鐘を合図に、木戸がいっせいに開いたのを思い出しました。木戸が開けば、吉三郎の元へ剣を届ける事ができる…命を助ける事ができる…。しかし、火事でもなく、みだりに鐘を鳴らす事は重罪で、火あぶりの刑になってしまいます。しかし、お七はそれを知った上で櫓に上りはじめるのです。愛する人を救うため…雪が舞う寒空の下凍てつく櫓、思いと裏腹に、何度も打ち砕かれる…それでも、自分の命もかえりみず
必死の思いで上りきり、鐘を何度も何度も打ち鳴らす!!
木戸が開き、お七は雪の降り積もる中、吉三郎の元へと駆けていくのでした。

[取材・編集:上井 久美子]

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